グアム南西部の村アガット(Hågat/Agat)には、スペイン統治時代に建設された「タリファク橋(Talaifak Bridge)」があります。「スペイン橋」とも呼ばれ、米国国家歴史登録財(National Register of Historic Places)にも指定されています。グアムの歴史を感じられる南部ドライブのルートとして、ぜひ立ち寄りたいスポットのひとつです。
「タリファク橋」とは?
タリファク橋の歴史的背景
タリファク川にかかる「タリファク橋」は、グアムがスペイン統治下(1656~1898年)にあった1785年に完成しました。最初の橋は木製でしたが、荒廃が進んだことから1800年代中頃に石橋として生まれ変わりました。大きな石は地元のもので、手作業で切り出されました。

橋は長さ約11メートル、幅約4メートルと決して大きくはありません。それでも、グアム南西部の主要港ウマタック(Umatac)から、首都ハガニアへと続く海沿いの道「エル・カミーノ・レアル(El Camino Real、王の道)」の一部として重要な役割を果たしていました。ウマタックは当時、フィリピンのマニラとメキシコのアカプルコ間を結んだガレオン船(大型帆船)の中継地であったのです。
「タリファク橋」は、石造二連アーチ橋で、日本の“眼鏡橋”に似た構造を持っています。苔むした石橋の姿が特徴的で、1974年9月10日に「米国国家歴史登録財(National Register of Historic Places)」に指定されました。さらに同年12月3日には「グアム歴史登録財(Guam Register of Historic Places)」に登録されています。


現在の石橋は2013年に、グアムの史跡保護活動などを行う非営利団体「Guam Preservation Trust」によって修復されました。あわせて洪水対策が施され、案内板や駐車場、通路なども整備されています。

出典:Guam Preservation Trust、Guam Daily Post
ドライブ中、橋を見逃してしまう人もいるようよ。



そうだね。道沿いに立つ大きな案内板と駐車場が目印だよ。


タリファク橋の基本情報
所在地とアクセス方法


タリファク橋は、タモンのホテル中心地から車で30分ほどの(ルートや交通量にもよる)の村、アガットにあります。
| 所在地 | 9J6X+GPJ, 195 2, Hågat(アガット) |
| 入場料 | 無料 |
| 駐車場 | 無料 |
*公共バスなどはありませんので、レンタカーやツアーをご利用ください。観光客は少ないですが、無料駐車場や小さなコンビニエンスストアがすぐ隣にあります。
スペインの影響を受けた橋 首都ハガニアの「サン・アントニオ橋」
タリファク橋同様、スペインの影響を受けた石橋には、1800年に首都ハガニアを流れるハガニア川にかけられた「サン・アントニオ橋(San Antonio Bridge)」があります。


ハガニア川は第二次世界大戦後の1945年~1946年、アメリカによる首都ハガニアの復興工事の際に流れが変更されました。その結果、サン・アントニオ橋だけが残され、「シレナ公園(Sirena Park)」として整備されました。
また橋のそばにはチャモロの少女「シレナ」の像がつくられました。シレナに関するこんな伝説があるためです。
「スペイン統治時代、シレナは手伝いをせず、ハガニア川で遊んでばかりいて母の怒りをかった。そして呪いをかけられ人魚になった。」
出典:Guam Visitors Bureau、Guampedia




グアム南部の見どころ
グアム南部をドライブするなら、ぜひ押さえておきたい観光スポットがあります。半日あれば、主要スポットをまわることが可能です。




なお、タリファク橋から約14キロ北(車で約14分)に「エメラルドバレー」があります。神秘的な絶景スポットとして人気なので、ぜひお立ち寄りください。
また、タリファク橋から約11キロ南(車で約13分)には、探検家マゼランが上陸したことを記念する「マゼラン記念碑」があります。グアムの歴史に触れてみるのもいいですよ!
*情報は2026年3月のもので、予告なく変わることがあります。またドライブ時間は交通量にもよるので注意してください。
まとめ
ここでは、スペイン統治時代につくられた「タリファク橋」についてご紹介しました。南部はグアムの歴史が詰まったエリアでもあるため、ぜひ実際にドライブしながら巡ってみてください。



