辛いもの好きが多いと言われるグアムで愛されている万能調味料といえば、唐辛子を主原料とした「ディナンシェ(Denanche’)」です。ここではグアムらしいお土産としておすすめの、“グアム産”にこだわったディナンシェブランド2つを紹介します。
グアムの万能調味料「ディナンシェ」とは?
「ディナンシェ」とは、グアムを代表するペースト状の万能調味料のことで、チャモロ語でドニ(Donne’)と呼ばれる唐辛子を主原料にしています。
「グアムの人々の食卓には必ずディナンシェがある」といっても過言ではないほどで、肉・魚料理のトッピング、BBQのマリネ、料理の隠し味などとして使われています。まさにグアムの伝統的な調味料です。
おすすめ「ディナンシェ」ブランド2選
1. イマリの“ドニーディナンシェ”(Imari Donne’ Denanche)

まず最初に紹介するのは、グアム出身のロンさんと日本人のタケコさん夫婦が創業者の「イマリ・ドニーディナンシェ(Imari Donne’ Dinanche)」です。
「イマリ・ドニーディナンシェ」ができるまで
同ブランドは水曜に開催されるナイトマーケット「チャモロビレッジ」内の屋台“イマリ(Imari)”が出発点でした。
夫妻は屋台で販売していたタコ焼きに、ロンさん一家に代々伝わるレシピでつくったディナンシェをトッピング。これが「美味しい」と評判になりました。そうして日々改良を重ねた結果、「イマリ・ドニーディナンシェ」が誕生したのです。

始まりはチャモロビレッジだったんだね!


「イマリ・ドニーディナンシェ」の特徴
- 質の高い食材にこだわり、全体の20%~30%を占めるグアム産のナスが美味しさの秘密。
- 唐辛子の辛味にナスの旨味、カニペースト、ココナッツミルク、味噌などが絡みあった奥深い味わいです。
- オリジナルの「ドニーディナンシェ」と、黄色いラベルの「グラインズ(Grindz)」があります。グラインズは料理にさらに辛味を足したい時におすすめです。
「ドニーディナンシェ」をどのように使うの?
- ポキ丼、刺身、海鮮丼、カルパッチョに添える。
- カレーの隠し味にする。
- 唐揚げやステーキに添える。
- 甘ダレとあわせ、BBQのマリネとして使用する。
- お鍋の薬味やしゃぶしゃぶのつけだれにする。
- サワークリームと混ぜてナチョスのディップにする。
- マヨネーズと混ぜて野菜スティックのディップにする。



ディナンシェを使うことでうま味が増すから、色々試してね!
取り扱い店舗
ペイレス・スーパーマーケット
ドンドンドンキ
ハッピー・マート(Happy Mart)(ドニーディナンシェのみ)
おにぎりセブン タムニング店(ドニーディナンシェのみ)
テンダンインダ パゴベイ マート(Tendan Inda PagoBay Mart)など
「ドニーディナンシェ」「グラインズ」とも、227g入り瓶のお値段は14.09ドル。(2025年8月中旬・ペイレス・スーパーマーケット、マイティ店にて)
なおグアムのお土産には、「ディナンシェ」だけでなく種類豊富な「ホットソース」もおすすめです☟


2. “ローカル・ジャーク” ディナンシェ(Local Jerk Dinanche)


2つ目のブランドは、退役軍人でグアム育ちのマーヴィンさん(Marvin)と、米カリフォルニア育ちでチャモロの両親を持つ妻クリスティーナさん(Christina)が2018年に立ち上げた「ローカル・ジャーク・ディナンシェ(Local Jerk Dinanche)」です。
「ローカル・ジャーク・ディナンシェ」ができるまで
マーヴィンさんはよく、家族が代々継承してきたレシピでディナンシェを作り、友人らにふるまっていました。
そして2015年、ディナンシェを瓶詰めにして、ナイトマーケットなどで10ドルで販売を開始。娘の大学見学ツアーの資金集めのためで、当時はラベルもなく、商品をクーラーボックスにいれて持ち歩いていました。
マーヴィンさんのディナンシェは次第に人々の心を掴み、わずか3年後には公式ブランド「ローカル・ジャーク」として商品が店頭に並ぶようになりました。



家族に伝わるレシピはとても大切にされているんだね!
「ローカル・ジャーク」のディナンシェの特徴
- 保存料は使用せず、唐辛子(チャモロ語でドニサリ/Donne’ Sali)と野菜は100%グアム産です。
- 材料を切るのは手作業で、玉ねぎは一度に136キロ超(300ポンド)ほど切ることがあるため、作業中に涙が止まらないのだとか。
- スタッフが使用しているTシャツやエプロン、瓶や蓋の調達、ラベルの印刷に至るまで全て、地元の業者を使っています。
以下はディナンシェ3種の説明です。 <辛さレベルは1~5>
✔ ローカル・ジャーク・ディナンシェ 辛さ<3>
地元産の唐辛子、ナス、シカクマメ、インゲン豆をブレンドし、マッシュルーム、セロリ、玉ねぎ、ニンニクをココナッツミルクとカニペーストでじっくり煮込んだベストセラー。南国グアムを感じるフレーバーです。



オリジナル商品は、「イマリ・ドニーディナンシェ」同様、ナス、ココナッツミルク、カニペーストが使われているのね!
✔ ディナンシェ・バゴーン(Denanche Bagoong) 辛さ<4>
フィリピンの小エビを発酵させた調味料「バゴーン」に、グアムの伝統的なディナンシェの辛さをブレンドした一品。新鮮なマンゴーやパイナップルと一緒に食べたり、お気に入りのスープに辛味をつけたい時におすすめです。
✔ ディナンシェ・グラインズ(Denanche Grinds) 辛さ<5>
グアム産の唐辛子に玉ねぎ、にんにく、レモンをくわえて調理した一品です。風味豊かでマリネに最適。ヴィーガンに対応しています。
8オンス(約227グラム)瓶が全て15.09ドル。(2025年8月中旬・ペイレス・スーパーマーケット、マイティ店にて)
なお、「ローカル・ジャーク」ブランドは、「ディナンシェ・ビーフジャーキー」や「ディナンシェ・ジャム」、ココナッツビネガーを使った「トゥバ・フィナデニ(Tuba Finadene)」も販売しています。万能だれ「フィナデニソース」も、ぜひお試しください。☟


取り扱い店舗
ペイレス・スーパーマーケット
ドンドンドンキ
ハッピー・マート(Happy Mart)
コスト・ユー・レス(Cost.U.Less)
Tギャラリア グアム by DFS
76 サークルK (76 Circle K)など
まとめ
今回紹介した2つのブランドの商品は、厳しい基準をクリアしたグアム産で、「MADE IN GUAM」のグアム政府認定マーク付きです。グアムのお土産として喜ばれること間違いないでしょう。



商品ごとに辛さも材料も微妙に違うから、ぜひ自分好みの品を見つけてね!

